自然の円相
自然の円相
■【第4ブロック:自然・世界・存在の広がり】(37〜48):道元が描きたかった正法眼蔵の続き ■
★注目スレッド: 仏道と何か?(7) 参学の総論を語りましょう。(19) 坐禅 全般を語りましょう。(38) 正法眼蔵 全般を語りましょう。(12) 好きな詩を乗せよう!!(7) 山川草木成仏(1) 大地の仏心(2) 風の仏法(1) 雨露の悟り(1) 星辰の光明(1) 四季の仏道(1) 自然の円相(1) 大空の真如(1) 水の智慧(1) 火の浄化(1) 大地の沈黙(1) 世界の呼吸(1)
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以下は創作としての『正法眼蔵』調・超高密度試擬である。道元の原文ではなく、『現成公案』『山水経』『空華』『有時』『諸法実相』の思惟運動を踏まえ、その難解性を極端な密度にまで高めたものである。
正法眼蔵 自然円相
(試擬・正法眼蔵調・超高密度)
いはゆる自然の円相とは、
自然のうちに円相あるにあらず。
円相の外に自然あるにあらず。
自然すなはち円相なり。
円相すなはち自然なり。
しかあれども、
自然を天地万物とおもふことなかれ。
円相を完全の相とおもふことなかれ。
天地万物を立つれば自然隠る。
完全を立つれば円相破る。
しるべし。
佛祖の自然、
自ら然るにあらず。
他に然らしめらるるにあらず。
自然の自、
自己にあらず。
自然の然、
成立にあらず。
自脱落の自なり。
然脱落の然なり。
これを自然の自然と称す。
またいはく。
春来たる。
人おもへらく、
これ自然なりと。
しるべし。
春は自然にあらず。
自然は春にあらず。
しかあれども、
春全自然なり。
自然全春なり。
春花開く。
花は春を待たず。
春は花を生ぜず。
開花そのもの、
円相現成なり。
ゆゑに花一輪、
盡十方界の開顕なり。
また秋葉落つ。
人おもへらく、
自然の循環なりと。
しるべし。
循環を立つれば円相失す。
反覆を立つれば自然死す。
葉は落ちて葉に還らず。
秋は過ぎて秋に戻らず。
しかあれども、
葉落そのまま全秋なり。
秋尽そのまま全葉なり。
これを落葉円相と称す。
さらにしるべし。
山青し。
自然なりや。
しるべし。
青を見れば山失す。
山を見れば青失す。
佛祖の山、
青を持せず。
青また山を支へず。
しかありながら、
山即青なり。
青即山なり。
一法として混同せず。
一法として隔絶せず。
これ自然円相の骨髄なり。
またいはく。
流水奔流す。
自然なりや。
しるべし。
水流るるにあらず。
流れ流るるなり。
もし水が流るると見れば、
流れすでに死す。
佛祖の流水、
一滴ごとに全海なり。
全海ごとに一滴なり。
しかも一滴、
全海に沈まず。
全海、
一滴に窮せず。
これを流水円相と称す。
またしるべし。
鳥飛ぶ。
雲ゆく。
月照る。
雪積もる。
しかあれども、
鳥は飛を知らず。
雲は去を知らず。
月は照を知らず。
雪は白を知らず。
知らざるゆゑに全飛翔なり。
知らざるゆゑに全照明なり。
これ自然の説法なり。
古佛いはく、
無情説法。
しるべし。
無情が法を説くにあらず。
説法そのもの無情なり。
松風法を説く。
しかあれども松風知らず。
渓声法を説く。
しかあれども渓声聞かず。
聞かざるゆゑに遍聞なり。
説かざるゆゑに遍説なり。
これ自然円相の舌相なり。
さらにいはく。
円相とは円なるや。
しるべし。
円と見れば円にあらず。
欠と見れば欠にあらず。
満月円相なり。
半月円相なり。
新月円相なり。
雲月また円相なり。
ゆゑに円相、
満欠を超えず。
満欠に住せず。
これ円相の眼睛なり。
またいはく。
自然は広大なるや。
しるべし。
広大を量る者、
すでに自然外に立つ。
一塵自然なり。
一葉自然なり。
一息自然なり。
一念自然なり。
しかあれども、
一塵は自然を含まず。
自然また一塵に宿らず。
これ事事無礙の自然なり。
さらにしるべし。
坐禅の時、
自然を見るや。
しるべし。
見れば境界なり。
境界なれば自然にあらず。
佛祖の坐禅、
自然を観ぜず。
自然みづから坐禅するなり。
ゆゑに身心脱落するとき、
松風坐禅す。
流水坐禅す。
落花坐禅す。
白雲坐禅す。
しかも一法として坐禅を知らず。
知らざるゆゑに全坐禅なり。
ここに自然円相の現成あり。
ゆゑに自然の円相とは、
山河大地の景色にあらず。
天地宇宙の機構にあらず。
花開くところの花なり。
葉落つるところの葉なり。
鳥飛ぶところの鳥なり。
人歩むところの人なり。
しかも花は花を知らず。
葉は葉を知らず。
鳥は鳥を知らず。
人は人を得ず。
知らざるところ、
円相歴然たり。
得ざるところ、
自然現成す。
ここに至りて、
山は山を運歩し、
水は水を流通し、
空は空を開き、
月は月を照らさず。
しかも遍界玲瓏。
歴歴孤明。
現成公案。
これを
自然円相
と称す。
合掌。
正法眼蔵 自然円相
(試擬・正法眼蔵調・超高密度)
いはゆる自然の円相とは、
自然のうちに円相あるにあらず。
円相の外に自然あるにあらず。
自然すなはち円相なり。
円相すなはち自然なり。
しかあれども、
自然を天地万物とおもふことなかれ。
円相を完全の相とおもふことなかれ。
天地万物を立つれば自然隠る。
完全を立つれば円相破る。
しるべし。
佛祖の自然、
自ら然るにあらず。
他に然らしめらるるにあらず。
自然の自、
自己にあらず。
自然の然、
成立にあらず。
自脱落の自なり。
然脱落の然なり。
これを自然の自然と称す。
またいはく。
春来たる。
人おもへらく、
これ自然なりと。
しるべし。
春は自然にあらず。
自然は春にあらず。
しかあれども、
春全自然なり。
自然全春なり。
春花開く。
花は春を待たず。
春は花を生ぜず。
開花そのもの、
円相現成なり。
ゆゑに花一輪、
盡十方界の開顕なり。
また秋葉落つ。
人おもへらく、
自然の循環なりと。
しるべし。
循環を立つれば円相失す。
反覆を立つれば自然死す。
葉は落ちて葉に還らず。
秋は過ぎて秋に戻らず。
しかあれども、
葉落そのまま全秋なり。
秋尽そのまま全葉なり。
これを落葉円相と称す。
さらにしるべし。
山青し。
自然なりや。
しるべし。
青を見れば山失す。
山を見れば青失す。
佛祖の山、
青を持せず。
青また山を支へず。
しかありながら、
山即青なり。
青即山なり。
一法として混同せず。
一法として隔絶せず。
これ自然円相の骨髄なり。
またいはく。
流水奔流す。
自然なりや。
しるべし。
水流るるにあらず。
流れ流るるなり。
もし水が流るると見れば、
流れすでに死す。
佛祖の流水、
一滴ごとに全海なり。
全海ごとに一滴なり。
しかも一滴、
全海に沈まず。
全海、
一滴に窮せず。
これを流水円相と称す。
またしるべし。
鳥飛ぶ。
雲ゆく。
月照る。
雪積もる。
しかあれども、
鳥は飛を知らず。
雲は去を知らず。
月は照を知らず。
雪は白を知らず。
知らざるゆゑに全飛翔なり。
知らざるゆゑに全照明なり。
これ自然の説法なり。
古佛いはく、
無情説法。
しるべし。
無情が法を説くにあらず。
説法そのもの無情なり。
松風法を説く。
しかあれども松風知らず。
渓声法を説く。
しかあれども渓声聞かず。
聞かざるゆゑに遍聞なり。
説かざるゆゑに遍説なり。
これ自然円相の舌相なり。
さらにいはく。
円相とは円なるや。
しるべし。
円と見れば円にあらず。
欠と見れば欠にあらず。
満月円相なり。
半月円相なり。
新月円相なり。
雲月また円相なり。
ゆゑに円相、
満欠を超えず。
満欠に住せず。
これ円相の眼睛なり。
またいはく。
自然は広大なるや。
しるべし。
広大を量る者、
すでに自然外に立つ。
一塵自然なり。
一葉自然なり。
一息自然なり。
一念自然なり。
しかあれども、
一塵は自然を含まず。
自然また一塵に宿らず。
これ事事無礙の自然なり。
さらにしるべし。
坐禅の時、
自然を見るや。
しるべし。
見れば境界なり。
境界なれば自然にあらず。
佛祖の坐禅、
自然を観ぜず。
自然みづから坐禅するなり。
ゆゑに身心脱落するとき、
松風坐禅す。
流水坐禅す。
落花坐禅す。
白雲坐禅す。
しかも一法として坐禅を知らず。
知らざるゆゑに全坐禅なり。
ここに自然円相の現成あり。
ゆゑに自然の円相とは、
山河大地の景色にあらず。
天地宇宙の機構にあらず。
花開くところの花なり。
葉落つるところの葉なり。
鳥飛ぶところの鳥なり。
人歩むところの人なり。
しかも花は花を知らず。
葉は葉を知らず。
鳥は鳥を知らず。
人は人を得ず。
知らざるところ、
円相歴然たり。
得ざるところ、
自然現成す。
ここに至りて、
山は山を運歩し、
水は水を流通し、
空は空を開き、
月は月を照らさず。
しかも遍界玲瓏。
歴歴孤明。
現成公案。
これを
自然円相
と称す。
合掌。
自然の円相